ドル円、下落 157円台半ば 介入観測が支え
22日午前の東京外国為替市場で、ドル円相場は下落した。12時時点は1ドル=157円43〜44銭と前週末と比べて円安・ドル高が進行した。日銀の利上げ決定後も、追加利上げの遅れ観測や実需筋のドル買いが円売りを優勢にした。
日銀会合後の円売り圧力
日銀の利上げ決定にもかかわらず、円は売られた。市場では、植田総裁が今後の利上げペースについて具体的な言及をしなかったことが、「利上げは急がない」との観測を招いた。
市場が期待するほどの踏み込んだ政策展望が示されなかったことが、円売り・ドル買いを活発化させた。
このほか、日経平均株価の上昇によるリスク環境の改善も、安全資産とされる円の売り材料となった。
財務官発言と国内金利上昇の支え
円安進行に対して、三村淳財務官は22日朝、「一方向で急激な動き」を憂慮し、「適切な対応をとりたい」と述べ、為替介入への警戒感を醸成した。この発言は相場の下値を支える材料となった。
これらが、実需筋を中心とした円売り・ドル買いの圧力を部分的に相殺した。
対ユーロでも下落、主要通貨に対して軟調
円の弱さは多角的だった。ユーロに対しても下落し、1ユーロ=184円44〜46銭と円安・ユーロ高が進行。早朝にはユーロ導入後の史上最安値となる184円90銭近辺まで下落した。
- 対ドル: 157円台半ばで取引。
- 対ユーロ: 最安値圏で取引。
市場の注目点と今後の展開
当面の相場は、日銀の具体的な利上げシナリオの不在に伴う円売り圧力と、為替介入観測および国内金利上昇による支えの綱引きが続くと見られる。市場参加者は、当局のさらなる口頭介入や実際の介入実行の可能性、そして米国の経済指標など海外要因にも注目している。今後の展開は、1ドル=158円水準が重要な節目となる可能性がある。
この相場情報は、日経QUICKニュースの市場情報に基づいています。


