ビットコインが1年3カ月ぶり安値、テック株売り波及
更新日: 2026年2月4日
ビットコイン急落、7万2000ドル台に
代表的な暗号資産であるビットコインの価格が3日、一時7万2000ドル台に急落した。コインマーケットキャップのデータによると、これは2024年11月初旬以来、約1年3カ月ぶりの安値水準となる。下落の背景には、米ハイテク株を中心とした広範なリスクオフ売りがあり、ビットコインにも圧力がかかった。
「ビットコインは下降トレンドにある。新たな明確な材料がない限り、短期的に流れが変わるとは考えにくい」と、ギャラクシー・デジタルのアレックス・ソーン氏は指摘する。
下落要因:テック株売りと政策不透明感
今回のビットコイン急落には、複数の要因が重なっている。
- 米株市場の波及: ナスダック指数の下落に代表される、ソフトウエア関連株を中心とした米ハイテク株の大幅な売り。
- 金融政策への懸念: 利下げに慎重とされる元FRB理事の次期議長指名が市場心理を冷やした。
- 規制の不透明感: 仮想通貨規制枠組み「クラリティー法案」の議会審議が停滞。ロイター通信によれば、関係者間の非公開会談も結論が出ずに終了した。
これらの要素が相まり、ビットコインは2025年10月の最高値から約4割安という水準まで下落した。
揺らぐ「デジタルゴールド」の地位
従来、発行上限があることから「デジタルゴールド」とも呼ばれてきたビットコインだが、足元の相場動向はその地位に疑問を投げかけている。地政学的緊張で金価格が上昇する局面でも、ビットコインは下落を続けた。
NYDIGの分析によれば、これはビットコインが市場において依然としてリスク資産として扱われ、金のような伝統的な安全資産としての認識が限定的であるためと考えられる。加えて、24時間取引可能な高い流動性が、不確実性が高い局面では逆に売り圧力として働いている側面もある。
関連銘柄への波及と今後の見通し
ビットコインの下落は仮想通貨関連株にも波及している。3日には、コインベース・グローバルやマイクロストラテジーなどの主要関連銘柄が軒並み下落した。
今後の見通しについては、市場関係者の間で慎重な見方が支配的である。ギャラクシー・デジタルのソーン氏は、長期保有者による大規模な利益確定売りが発生している可能性を示唆している。規制環境の明確化やマクロ経済環境の安定など、ビットコイン相場を支える新たな材料が登場するまでは、現在の弱気なトレンドが継続する可能性が高いと見られている。


